The Aesthetic Townscape
Travel Scholarship

第14回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 結果発表

第14回「街並みの美学」トラベルスカラシップは、22大学大学院より31作品の応募をいただきました。
2019年6月、小林正美審査委員長のもと、東京大学芦原研究室OB、スカラシップ過去受賞者あわせ6名の審査員により 審査が行われました。

1次選考にて9作品が選考され、
(SC1400014, SC1400019, SC1400021, SC1400025, SC1400031, SC1400033, SC1400035, SC1400038, SC1400048)

2次選考にて3作品に絞り、
(SC1400014, SC1400019, SC1400035)

下記2名の方を入賞者に決定いたしました。

【第14回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 受賞者】 (受付番号順、敬称略)

西本 光 (武蔵野美術大学大学院 造形研究科 高橋晶子研究室)

研究旅行テーマ:街並みに潜む儀式的慣習  訪問先:イギリス、フランス、スイス

各審査員による講評

・誰しもが共有できる部分的なものを、土地ごとに抽出していくところから、
最後にどう選び取って構築していくか、といった部分は、彼の個人的な思いで住宅設計に落とし込んでおり、最終的には彼にしかできないものとなっているが、かつそれが見た人にも共有できる、都市の雰囲気が分かるというのが面白い。

・街並みの美学という観点から考えたときに、通常であれば、大きなスケールや外観が主題になる事が多いが、内的に一つ一つのエレメントを丁寧に街から拾っていくという手法に、今後展開していく可能性を感じた。

・地域性や場所性といった言葉も色々と言われてきており、この数十年間色々なところで繰り替えされてきているが、そこに自分なりのツールをもって、かなり確信をもってここまで切り込んでいく姿勢を評価したい。

・それぞれ違う町からエレメントを抽出して設計した三つの建物の設計結果から違いが読み取れない点が惜しい。模型を見てみたい。今回の研究旅行で、海外のコンテクストの中で彼なりにどんな要素をスケッチで拾ってくるのかを是非見てみたい。

大橋茉利奈 (京都大学 工学研究科 神吉研究室)

研究旅行テーマ:水上集落(カンポン・アイール)  訪問先:ブルネイ

各審査員による講評

・日本でいうスケルトン&インフィルではなく、ハブラーケンの提唱するサポート&インフィルになっていて、社会側が隙間のあるフレームを用意して、そこを住民が時間をかけてカスタマイズし、好きな住環境を作っていく。この場所は既に再開発が決まってしまっているが、生成する提案という意味で面白い。

・研究旅行で、地元の住民と対話をしながら進めていきたいという点が、非常に現代的で、今まであまりそういった提案は見たことがなかったので、ぜひ旅行報告会を聞いてみたい。

・元々の街並み感、住人の慣れ親しんでいるスケール感をどう作っていくか、という事に対して、インフラを挿入し、今までの生活文化を維持しながら生活水準をあげていくというところに好感を持った。研究旅行も面白そう。報告会が楽しみ。

・無計画をどのように計画していくか、といった話しで、よく見ると、単純にシステムだけ作って後は任せるといったコアハウジングではなく、設備のサブシステムを用意し、構造というよりは、設備側のシステムを作ろうとしている手法が面白い。旅行研究の住民との対話によって、このシステムがどのように変容していくか、という事に興味がある。